鈴虫とクツワムシの声の中。
時計は夜中の１時をまわろうとしています。

そろそろ、ひとりふたりとテントへ戻っていきます。
一日カヌーでめいっぱい遊んでたもんね。
「おやすみ〜」「おやすみなさ〜い」

でもなぁ。火が点いたままみんな寝ちゃうのも、なんだしなぁ。
まぁ石畳の真ん中だから、だいじょうぶだとは思うけどさ....

	もう蝋燭なんかじゃなくて、ランプみたいです。
「火を見てるだけなのに、なんでこんなに楽しいんだろう」
	手前と向こうと 折れるのどっちが先だと思う？ この感じだとやっぱ奥に向かって折れるかなぁ。
	だいぶ真ん中に寄ってきたね。
	がらがらがら。 おっとやっぱ手前が先に折れたか。 向こうももうすぐだね。 見逃さないようにしなくちゃ。
ああっ。にしかたさ〜ん(^_^; がらがらがら。 げ。なにも人がちょっとよそ見してる間に崩れなくたってえ....
	崩れた後は急速に冷えたのか、 すぐに真っ白い灰になりました.... ほんのちょっとはかなく見える、Woody Candle。

「楽しかった」「うん、楽しかったね」
夜の２時。炎をみているだけの、静かな３時間。

じゃぁ。おやすみなさい。